輸入中古車400勝サイトや日刊カーセンサーへの投稿でおなじみの伊達軍曹さんから寄稿いたただきました。
本当はフェラーリが欲しいけどお金がないから、アルファロメオで我慢しようと考えているデンパ君のための中古のアルファロメオの選び方講座です
君が求めているのはフェラーリの「代替品」なのか?
それとも「練習台」なのか?
デンパくんがどちらであるのかわからないが、仮に前者であるとしよう。つまり「フェラーリの代替品としてのアルファロメオ」だ。
この場合はもう「GTA」しかない。GTAといっても1960年代のジュリア・スプリントGTAのことではなく、そこらへんのイタ車専門店でフツーに売っているアルファ156GTAまたは147GTAのことだ。
ご存じのこととは思うが156GTAおよび147GTAとは、フツーのそれらセダンまたはハッチバックに、ウルトラ研ぎ澄まされた3.2L V6DOHCをブチ込んだスーパーマシンだ。
……いやスーパーってほどでもないかもしれないが、割とスーパーだ。
その加速力や最高速度は筆者体感取材によれば通常モデルの1.5倍で、コーナリング時のクイックネスもノーマル比で体感1.5倍(ステアリングのギアレシオが通常モデルよりもクイックな設定になっているのだ)。
コーナー手前でフルブレーキングし、そして「曲がろう」と運転者が意識したときにはもう曲がっている……と、そんな感じなのだ。
エンジン音および排気音はノーマルマフラーであっても通常の156/147よりもずいぶん野太く、社外マフラーに交換すれば擬似フェラーリ的な音色も楽しむことができる。
それでいて中古車価格はおおむね150万円前後ということで、割とお買い得でもある。
デンパくんがフェラーリ購入を200%あきらめているならば、素晴らしい選択となるだろう。