みなさんは、フリーランダーという車をご存知でしょうか?
フリーランダーは、イギリス・ランドローバー社製のクロスオーバーSUVです。ランドローバー社といえば、「砂漠のロールス・ロイス」の異名を持つレンジローバーを作っている会社として、あまりにも有名ですよね。
フリーランダーは、そのランドローバー社の車の中でも末弟に位置します。しかしながら、ランドローバー社の血脈を受け継ぎ、オンロードだけでなく本格的なオフロード走行にも十分耐えうるモデルとなっています。今回は、2代目となるフリーランダー2が最終販売となるということもあり、その乗り心地などについてレポートしてみます。
フリーランダー2の外観およびサイズ
フリーランダー2は全長4515㎜×全幅1910㎜×全高1740㎜と、サイズとしてはコンパクトSUVといっても良いかと思います。最低地上高は210㎜と、一般的なSUVとほぼ同等です。最小回転半径は5.5mと、こちらも標準的だと思われます。
外観は、小さなレンジローバーといった感じの、気品のある外観です。他の外国車にありがちな押し出しの強さがなく、一見するとどこの車かわからないですが、逆にシーンを選ばずどこにでも乗っていけるようなカジュアルさを兼ね備えています。
実際に乗り込むと、最低地上高の割には乗車位置が高く、女性や小柄な方はちょっと乗り込むのが大変かもしれません。いったん乗り込んでしまえば、ランドローバー社特有の「コマンドポジション」により、非常に良好な視界が得られます。
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全幅が大きいこともあり、車庫入れや縦列駐車などのさいに見切りがあまりよくないのでは、と心配される方もいるかもしれませんが、フリーランダー2の場合はボディの形状なども計算されつくしており、非常に車両感覚のつかみやすい車となっています。また、スタジアムシートも健在で、後ろの座席が前よりも50㎜高く設計されています。これにより、後部座席に座っていても前方を見通すことができ、快適なドライブが楽しめます。
スペック上で特筆すべき点は、渡河水深限界が決められていることです。フリーランダー2の場合は 500mmです。ランドローバー社の車は、全てメーカー公認で川を渡ることができるのです!これは、最近随所で頻発している洪水や河川の氾濫時に非常に大きなメリットとなります。
フリーランダー2の乗り心地
実際に車を走らせてみると、2Lエンジンとは思えないほどパワフルな印象を受けます。日常の通常走行域では滑らかに走り出し、まったくストレスがありません。高速道路での走行も極めて安定しており、RV車にありがちな、ごつごつした感じがなく普通の乗用車に乗っている感覚です。一度荒れた路面に入るとその本領が発揮されます。運転手の技量に関わらず、どんな路面でもスムーズに、そして安全に走行ができるのです。
街中では残念ながらあまり見かけない車種ですが、4,100,000円という値段はバーゲンプライスだと思います。2014年9月から50台限定で「ファイナルエディション」が発売となっています。興味のある方は、一度ランドローバーのショールームで実物を見てみて下さい。
[ライター/SUVラボ編集部]