それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、相変わらず売れに売れているトヨタのSUV「C-HR」です。
マイチェンで前期型の「未使用車」はどうなる?
これを書いているのが2018年11月29日なのですが、公開される頃にはすでにC-HRのマイナーチェンジが実施され、2種類の特別仕様車も発売されているかもしれません。
が、本日現在はまだトヨタ自動車車からそれに関する正式発表はされていませんので(※ソースを明示しない情報はネット上にあふれていますが)、マイチェンと特別仕様車に関する詳しい話はここではいたしません。
その代わりに「もしも噂どおり12月3日にC-HRのマイナーチェンジが行われたら、それ以前の前期型の登録済み未使用車(俗に言う新古車)はどうなるか?」という点に絞って考えたいと思います。
登録済み未使用車の相場は約200万円~
ソース不明の情報ではありますが、12月3日にC-HRの一部変更が実施されたとすると、当然ながら、それ以前の「前期型」を積極的に買おうと考える人はほとんどいなくなります。どうせ買うなら誰だって「より新しいやつ」のほうがいいですからね。
そしてそうなるとダブついてくるのが、いわゆる登録済み未使用車というやつです。昔は「新古車」と呼ばれていましたが、今は新古車のことを「登録済み未使用車」と呼びます。さまざまな事情によりディーラーが登録だけ行ったものの、まったく走っていない走行10kmとか20kmとかの中古車です。
参考:SUV/RV車/クロカンの買取専門ページです
C-HRのそういった登録済み未使用車の相場が今いくらぐらいなのかと言いますと、おおむね下記のとおりです。
【ハイブリッド】
●G(新車価格292万9200円)→230万~280万円
●S“LED Package”(新車価格267万円)→210万~220万円
【ガソリンターボ】
●G-T(新車価格260万5200円~)→220万~280万円
●S-T“LED Package”(新車価格234万6000円~)→200万~250万円
もしも未使用車を狙うなら「標準グレード」は避けたい
こういった状況のなかでもしも後期型C-HRの新車ではなく、あえて前期型の登録済み未使用車を狙うとしたら、果たしてどれが「おすすめグレード」になるのでしょうか?
考え方はいろいろでしょうが、まずガソリンターボの「S-T“LED Package”」は真っ先に除外したいと思います。なぜならば、新車価格が234万6000円~であるのに対して未使用車の平均価格が220万円前後ですので、価格的な旨みが少なすぎます。この程度の差額なら、自分好みの仕様をオーダーできる新車を買ったほうがシアワセになれるでしょう。
お次に除外したいのが、ハイブリッドの標準グレード+αである「S“LED Package”」です。価格面での旨みはまあまああるのですが、そもそも登録済み未使用車の数がきわめて少ないというのがまずひとつ。それに加えて、微妙に型遅れとなった、しかも(未使用車とはいえ)中古車を買うのであれば、やはり標準グレードだと満足を得にくい可能性が高いからです。中古車を買うのであれば、せめて「いいグレード」に乗りたいと思うのが人情でしょう。
狙い目は最上級グレードのGまたはG-T
そうなると残る候補は、ハイブリッドの最上級グレードである「G」と、ガソリンターボの同じく最上級グレードである「G-T」です。
これはまぁ好みに応じてどちらを選んでも良いとは思うのですが、流通量(探しやすさ)と相場(値ごろ感)で考えるならガソリンターボのG-Tでしょう。登録済み未使用車の流通量はまずまず豊富で、相場も、一部の物件にはまずまずの旨みはあります。
それに対してハイブリッドの最上級グレードであるGは未使用車の流通量がやや少なく、中には安い物件もあるのですが、未使用車の平均価格は焼く263万円。これは、292万9200円という新車価格と比べてお値打ちといえばお値打ちですが、微妙といえば微妙なラインだといえるでしょう。
しかし、以上の話はあくまでも2018年11月29日時点でのものです。今後、巷の噂どおり12月3日またはその近辺にマイナーチェンジが行われた場合はGの未使用車も流通量が増え、それに伴って相場もガクンと下がる可能性があります。そうなった場合には、前期型Gの登録済み未使用車も俄然、要注目対象となってきます。
マイチェン後の相場変動を適宜チェックしたい
結論としましては、以下のとおりとなります。
●マイチェンが実施されたら、前期型の登録済み未使用車にも注目を!
●その場合の狙い目は、ハイブリッドでもガソリンターボでも「最上級グレード」!
●現時点ではG-Tの未使用車が比較的アツい!
●しかしマイチェン後の相場変動によってはハイブリッドのGも要注目か?
よりお値打ちな予算でトヨタC-HRを楽しむためのご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]